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草月 49号

書斎の本棚(中)、四段目

「草月 49号」草月出版部 昭和40年8月15日 180円

人からゆずられたもの。
家元作の巨大いけばなの写真を見て「ほーお」と感心する。
三井銀行のロビーに生けた大作なのだが、どんなときのいけばななのか知らないが、巨大さが尋常でないのである。
こんな大きさを常設で置いているわけが無いので、なんらかの「特別な発注」だったのだと思うが、特にそれらしい記載が無い。

この花は、高さ何メートルなのだろうか? この作品は、巨大作の中でも珍しいほど、作品上部に花が詰まっている。アジサイや、ヘリコニアみたいなやつ(ストレチアかもしれない)がとんでもなく高いところに挿してあるので、水を飲ませる仕掛けも、絶対に高いところにあるはずなのだ。

木の巨塊、膨大な枝と花、そして、上にも、左右にも広がる巨大ボク、やりたい放題である。
なるほど。私だって、やりたい放題やっていいはずだ、と思う。


やさしい、いけばなの基本

書斎の本棚(中)

「やさしい、いけばなの基本」竹中麗湖 世界文化社 2016年12月5日 1500円

人からいただいたもの。
帯に、「誰でも気軽にはじめられる! いけばな入門書の決定版」とあるので、素人向けの本なのだと思う。

私は、この手の本を見るときにいつも思うのだが、一体、ターゲットをどう考えて作るものなのだろうか?
花に何にも興味が無い人を花の世界に引き込む本なのか?
花への入り口を探している人を、花の世界に引き込む本なのか?
すでに、花の世界の門をくぐっている人に見せたい本なのだろうか?
さて、上記の中で、一番お金を出してくれる人は誰なんだろう?

私は、上の「ターゲット」で言うと、すでに門をくぐった人である。
そういう人の目から見て、本書は好感の持てる本だ。
まず、作例が美しく、新しい。全ページ、オールカラーで見やすい。実用性の高い作例が並んでいる。かなり、優等生的な本だと思う。

個人的に面白いというか、好きだと思ったのは、P98の作例である。
これは、植物を人間(あるいは、人形かな?)に見立てて挿してある花なのだが、私は、基本的には、「なになにみたい」を意図した花は嫌いなのだ。その中でも、特に、「人間・動物」の形を意図した花は嫌いなのである(大体において、ダサい仕上がりになるから嫌いなのだ)。
つまり、本書の作例は、私の好き嫌いの基準を飛び越えてくれたのだ。
本来、嫌いなものを「好きだ」と思わせてくれたのである。
それだけでも、私にとったは良い本だった。個人的に、好きなタイプのいけばな指南書である。



草月 9号

書斎の本棚(中)、四段目

「草月 9号」草月出版部 昭和31年3月10日 70円

人から譲り受けたもの。
古すぎて、触ると崩れそうなので、あまりよく見ていない。(いずれ、ゆっくり見ます)

パラパラッと見て思ったことは、情報量が少ないのでは?ということである。後の草月誌のように、実用的な情報がもっと欲しいと思う。が、この草月誌はまだ9号であり、内容を揉んでいる最中だったのかな、なら仕方ないかな、という気もする。