居間の文庫本棚の、上段右から29番目。
「ミニ・ミステリ傑作選」エラリー・クイーン編 訳:吉田誠一・永井淳・深町眞理子・中村保男 創元推理文庫 1981年9月11日 23版 530円
エラリー・クイーン編の、ミステリ・ショートショート集である。
よくまあ、集めたと思われる67編。超有名作家の、誰でも知っている作品もあれば、無名氏の名も無き一編もある。
クイーンは、ミステリを、その完成度以外のもので、分け隔てすることはなかった。クイーンが編集者として優れていた最大の理由はそれである。
この67編のアンソロジーは、見事である。
好きでなくちゃ、こうはできない。
優れた作品を発見する情熱、それを伝達する情熱がひしひしと伝わってくる。
目次でこれだけ圧倒される文庫本も滅多にあるまい。
以下に、67編を紹介する。紹介するだけで、こんなに嬉しいことも珍しいぞ。さあ、ご覧あれ。
「探偵業の起源」ニュートン・ニューカーク
「百万に一つの偶然」サミュエル・ホプキンズ・アダムズ
「ハリウッド式殺人法」スティーヴ・アレン
「タイミングの問題」シャーロット・アームストロング
「逆の事態」フィリス・ベントレー
「生きている腕輪」ロバート・ブロック
「保安官、決断を下す」ロアーク・ブラッドフォード
「ウェディング・ドレス」ルイス・ブロムフィールド
「検死審問」マーク・コネリー
「カードの対決」トマス・B・コステイン
「牧師の汚名」ジェイムズ・グールド・カズンズ
「演説」ロード・ダンセイニ
「隣人」ジョン・ゴールズワージー
「わたしの目の黒いうちは」アントニー・ギルバート
「月の光」W・ハイデンフェルト
「詐欺師カルメシン」ジェラルド・カーシュ
「パンベ・セラングの限界」ラドヤード・キップリング
「豹男の話」ジャック・ロンドン
「信用第一」フィリップ・マクドナルド
「パール・バトンはいかにして誘拐されたか」キャサリーン・マンスフィールド
「最善の策」フェレンツ・モルナール
「殺すか殺されるか」オグデン・ナッシュ
「スタジアムに死す」ロバート・ネイサン
「良心」エルマー・ライス
「真実の物語」ディラン・トーマス
「Rien Ne Plus」アレグザンダー・ウールコット
「婚礼の池」ゾーナ・ゲイル
「壁の中へ」ヴィクター・カニング
「青ペンキの謎」アンナ・カサリン・グリーン
「幽霊屋敷」オリヴァー・ラ・ファージ
「ある老人の死」アーサー・ミラー
「ダヴ・ダルセットの明察」クリストファー・モーリイ
「開かれた窓」サキ(H・H・マンロー)
「絶妙な弁護」作者不詳
「サンチョ・パンサの名探偵ぶり」ミゲル・デ・セルヴァンテス
「子守歌」アントン・チェーホフ
「手袋」チャールズ・ディケンズ
「ナイフの男」アレクサンドル・デュマ
「復讐」ギイ・ド・モーパッサン
「正義の費用」ギイ・ド・モーパッサン
「わたしの懐中時計」マーク・トゥエイン
「犬と馬」ヴォルテール
「これ以上短縮できない探偵小説、
または、髪の毛一本が運命の分れ目、
または、超ミニ殺人ミステリ」 スティーヴン・リーコック
「パラドール・チェンバーの怪事件」ジョン・ディクスン・カー
「アダムとイヴの失踪事件」医学博士ローガン・クレンデニング
「探偵の正体」マーガレット・ノリス
「見えないドア」マージェリー・アリンガム
「消えた暖房炉」エリック・アンブラー
「イニシャル入り殺人」ローレンス・G・ブロックマン
「火星の犯罪」アーサー・C・クラーク
「ペントハウスの殺人」ジョージ・ハーモン・コックス
「川べりの犯罪」エドマンド・クリスピン
「殺人のメニュー」C・P・ドンネルJr
「ダウンシャーの恐怖」アンドルー・ガーヴ
「ティー・ショップの暗殺者」マイケル・ギルバート
「シカゴの夜」ベン・ヘクト
「二十年後」O・ヘンリー
「アプルビイ警部最初の事件」マイケル・イネス
「殺人のにおい」ロックリッジ夫妻
「ビーグルの鼻」アーサー・ポージス
「角砂糖」エラリー・クイーン
「土曜の夜の殺人」パトリック・クェンティン
「馬をのみこんだ男」クレイグ・ライス
「ロンドン夜話」マージェリー・シャープ
「サンタのパトロール」レックス・スタウト
「神隠し」ジュリアン・シモンズ
「決め手」アントニー・バウチャー
以上、67編。美味なり。
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